まち歩きガイド
歴史散策コース
江戸時代の情緒漂う城下まち並には、国の重要文化財「竹村家住宅」や、その他古民家や酒蔵など、文化財が数多く残っています。歴史を楽しみ、至福のひと時を過ごしにきませんか?
- 料金
- 10名以下:一律3,000円/1組(10名を超える場合は1名様あたり300円となります)
- 申込期日
- 5日前までに予約
- 所要時間
- 1時間半
- 開催時間
- 9時~15時の間
- 備考
-
※通常コースには酒蔵内の見学/試飲はございません。
オプション※完全予約です。お申し込みの際に備考欄へ必ずご希望をお伝えください。
:「1号蔵内の見学」「ギャラリーほてい」での試飲(平日のみ、また繁忙期や仕込み時期にはお受けできない事ご了承ください※12月は一切お受けできません)
:「青源寺のお庭観覧」(日によってお受けできない事ご了承ください)・年末年始:12月29日〜1月3日を除く
・月曜日は一部の施設が休館になります
スケジュール
-
青山文庫
「酒蔵の道」から牧野公園方面へ、南に曲がると、高台に見えてくるのが、「青山文庫(せいざんぶんこ)」です。施設の詳細はこちら
ここには、江戸時代の佐川の様子を知る貴重な手がかりとなる、領主深尾家に関する資料などが多数展示されています。
明治43(1910)年に当時の佐川郵便局長、川田豊太郎の私設図書館として創立。大正14(1925)年、その活動に感銘を受けた佐川町出身の田中光顕が基金や蔵書などを寄贈し、幕末の貴重な資料も多数収蔵した博物館として発展してきました。
「青山文庫」の“青山〞は、田中光顕の雅号から付けられたものです。
田中光顕は、土佐勤王党に加盟し、陸援隊で中岡慎太郎を補佐。維新後は宮内大臣を長期間務めるなど要職に就きながらも、幕末維新の生き証人として、志士の顕彰などに務めました。
夢半ばで倒れた坂本龍馬や中岡慎太郎、武市半平太などの志士たちの書状や画など、同時代を生きた者の手で伝えられた資料群には、歴史の重みが感じられます。
一 般:400円(団体300円)
中高生:200円(団体160円)
小学生:100円(団体80円)
※団体は20名以上
青山文庫公式HPはこちら -
司牡丹酒造株式会社
上町地区を歩くと最初に目に入ってくるのが、風情ある酒蔵。施設の詳細はこちら
東西に延びる「酒蔵の道」には、江戸時代に建てられたものから、最近のものまで、それぞれの時代を見つめてきた蔵がたくさん並んでいます。中でも、大きな煙突の下にある蔵は日本有数の長さで、延長85m。ここには出荷前のお酒が眠っています。
慶長5(1600)年、山内一豊に伴い土佐に入国し、佐川一万石を与えられた深尾氏は、入国の際、お抱えの酒造り職人を伴ってきたと言われています。
山紫水明の地であり、清流仁淀川の伏流水など、清らかな水に恵まれていたため、遠来の醸造技術と良質の天然水が融合し、数々の銘酒がつくられ、酒のまちとして発展してきました。
現在では、伝統を受け継ぐ司牡丹酒造株式会社が、芳醇な香りの酒造りを続けています。
土佐藩筆頭家老、佐川領主深尾氏に従って来た御酒屋が、慶長8(1603)年より創業した造り酒屋。400余年の伝統正しい醸造により生み出される土佐を代表する日本酒には、有名人のファンも多い。 -
竹村家住宅
「酒蔵の道」を東へ歩いていくと、左手に見えてくるのが、国の重要文化財「竹村家住宅」です。施設の詳細はこちら
江戸時代より造り酒屋として栄えた商家で、格式高いその佇まいは、往時を思い起こさせます。
店舗部(東棟)は安永9(1780)年頃、座敷部は天保9(1838)年の建築と言われています。
上座敷と東棟からなる住宅は、徳川幕府の巡検使の宿としても使われ、意匠を凝らした欄間など、武家住宅に匹敵するような上質の座敷が特徴です。
和紙張り仕上げの貼り付け壁、付書院の花頭窓など、土佐でしか見られない独特の建築様式も残されています。
竹村家の家業は順調に運び、江戸時代後期には領主深尾家に多額の資金調達をするほど、佐川屈指の商家となりました。宝暦13(1763)年には名字帯刀を、明和7( 1 7 7 0 )年には、「黒金(くろがね)屋」の屋号を許されました。
建築物としても、町の歴史を知る上でも、大変貴重な住宅です。 -
名教館
多くの維新の志士や偉人を輩出施設の詳細はこちら
県指定文化財。安永元年(1772)佐川領主、深尾氏が家塾として「名教館」を創設。のちに郷校として士分の教育に資した。
天保元年( 1 8 3 0 )東元町に広大な校舎を建設。以来幕末まで数多くの人材を育成し、佐川の文運を高めた。明治に入り、廃藩置県・学制の発令により「佐川小学校」と改名し、中本町に佐川尋常小学校としての校舎の建築、玄関を移設した。平成25(2013)年上町地区へ移築。 -
青源寺
土佐山内家筆頭家老深尾家の菩提寺施設の詳細はこちら
慶長8(1603)年佐川領主、深尾家の菩提寺として創建された、臨済宗妙心寺派の寺院。庭園は乗台寺と共に土佐三大名園の一つで県指定文化財。枯淡の味わい深い庭園で、禅林の風格を持った簡素さが特徴。春は桜、秋は紅葉の彩りが非常に美しい。
拝観には予約が必要。